化学測定機器センター（旧組織）は、全国の大学附属機器センターに先がけて名古屋大学に設置された学内共同研究施設です。昭和54年の設立以来、最先端化学測定機器の導入と研究者への分析サービスに努め、本学の教育と化学研究活動を支えてきました。本センターと発展的に統合することによって、測定機器類の高水準化と導入管理の効率化がはかられます。迅速で精密な測定分析を行う体制が整備されることによって、物質創製研究の展開が一層促進されることが期待されます。また、名古屋大学や周辺地域への分析サービス体制の充実にも努めます。
機器室には、核磁気共鳴装置、固体核磁気共鳴装置、質量分析装置、電子スピン共鳴装置、円二色性分散計、赤外分光光度計、紫外可視分光光度計、旋光計、分光蛍光光度計、偏光ゼーマン原子吸光光度計、元素分析装置などが設置されています。依頼測定をはじめ、測定利用者に対する講習、特殊測定の相談、測定機器の維持管理を通して、学内共同利用施設としてのサービスを提供し、また、理学研究科物質理学専攻の協力を得て化学情報オンライン検索サービス（SciFinder）の利用を提供しています。